歯周病治療

気づかないうちに進行する
歯周病

periodontal disease

歯周病は初期段階だとほとんど違和感を覚えないこと、また定期的な歯科検診を受ける方はまだまだ少ないことから、虫歯以上にトラブルとなるケースが増えています。放置すればするほど抜歯のリスクは高くなり、セルフケアでは十分な予防・対策が難しいので、ぜひ当院でのメインテナンス習慣をおすすめします。

歯周病のセルフ
チェックリスト

  • 口臭を指摘された・自分で気になる
  • 歯肉を押すと血や膿が出る
  • 朝起きたら口の中がネバネバする
  • 歯と歯の間に物が詰まりやすい
  • 歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
  • 歯が浮いたような気がする
  • 歯肉が赤く腫れてきた
  • 歯並びが変わった気がする
  • 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
  • 歯が揺れている気がする

1~3個当てはまる…歯周病の可能性があるため、軽度のうちに 治療を受けましょう。
4個以上当てはまる…中等度以上に歯周病が進行している可能性があります。早期に歯周病の治療を受けましょう。
チェックが無い…チェックが無い場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため1年に1回は歯科検診を受けましょう。

日本臨床歯周病学会より引用

歯周病の原因

歯周病を引き起こす直接的な原因は、お口の中に潜む細菌の集まりであるプラーク(歯垢)です。プラークは強い粘着性を持つため、うがい程度では洗い流せません。このプラークを放置すると、唾液に含まれるミネラルと結びついて硬化し、やがて「歯石」に変わります。歯石そのものが病気を引き起こすわけではありませんが、表面が粗いために新たなプラークが付着しやすくなる、いわば「細菌の足場」となってしまうのです。歯石はご家庭の歯磨きでは除去できず、歯科医院での専門的な器具が必要になります。日々の正しい歯磨きと、歯科医院での定期的なケアが、歯周病の進行を防ぐ基本です。

歯周病の進行と治療方法

歯周病の基本治療

  1. 第一段階

    歯肉炎

    歯肉にのみ炎症が起こっている状態です。人によってはブラッシングのときに出血することもあります。この段階で来院していただければ治療の負担も最小限で済みます。

  2. 第二段階

    軽度歯周炎

    歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝が形成され、歯垢や歯石が蓄積するようになります。結果的に歯槽骨の吸収(破壊)が始まってしまいます。

  3. 第三段階

    中等度歯周炎

    歯周ポケットが深くなり、歯の隙間が目立ってくるのが特徴です。歯槽骨の吸収(破壊)が進み、歯根の半分くらいまで骨がなくなるため歯の動揺も強くなります。

  4. 第四段階

    重度歯周炎

    歯ぐきの腫れが強くなり、痛みを伴うことがあります。また歯槽骨が歯を支えきれなくなり、グラつきが強くなることから食事を取るのも困難な状況です。歯の脱落リスクもあります。

歯周病の基本治療

歯周病の進行の程度にかかわらず、初めに行われるべき治療が歯周基本治療です。原因となる歯垢や歯石の除去、歯の根の表面の滑沢化(ルートプレーニング)、ぐらぐらする歯の噛み合わせの調整などを行います。

  • プラークコントロール

    歯垢の除去のことを指し、ほとんどはご自宅でのセルフケアとなります。必要に応じて、歯科医院で器械的に行う場合もあります。

  • スケーリング

    歯面に付着した歯石を専用器具で除去する処置です。歯石はブラッシングでは落とせない細菌の塊です。定期的に取り除くことで、歯周病の原因となる炎症を防ぎます。

  • ルートプレーニング

    歯茎の奥の歯垢や歯石を除去し、根の表面を滑らかに整える処置です。汚れの再付着を防いで歯茎の回復を促し、歯周病の悪化を防いで、大切な歯を失うリスクを抑えます。

歯周病の進行により歯が動く場合、噛む力でさらに負担がかかるため、必要に応じて噛み合わせの調整を行います。それでもぐらぐらして噛みにくい場合は、歯科用の接着剤で隣の歯と固定し安定させます。これらの基本治療により歯周組織が改善し、ポケットの深さが浅く(2~3mm)維持できれば、メインテナンス(定期検診)に移行します。

歯周病が悪化してしまった
場合の外科治療

基本治療で改善されないポケットや、ブラッシングで除去できない細菌の存在、歯周病が進行した状態に対しては、外科的にポケットの深さを減少させる手術を行います。

さらに、失われた歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を再生させる歯周組織再生療法を行うことがあります。これは特殊な材料や膜(GTR法)を用いたり、エムドゲインなどの薬剤を使用して部分的に骨や歯周組織を再生させる方法で、症状や部位に応じて最適な方法を選択します。

ポケットが改善されれば、再びメインテナンス(定期検診)に移行し、健康なお口の状態を維持します。

歯周病と全身の関わり

歯周病は細菌によって歯周組織に炎症が起きている状態です。そして歯肉には血管が通っており、そこから全身に歯周病菌が運ばれ、様々な悪影響を及ぼすことが明らかになっています。つまり、歯を守るための歯周病治療が、全身の健康を守ることにつながるというわけです。

歯周病が影響するといわれる
全身疾患

  • 糖尿病
     1型糖尿病
     2型糖尿病
     妊娠糖尿病
  • 心血管疾患
     心筋梗塞
     動脈硬化
  • 誤嚥性肺炎
  • 早産、低体重児出産
  • 骨粗鬆症
  • 関節リウマチ

当院では内科と連携し、
歯周病治療を通じて全身の健康管理にも取り組んでいます。
血糖値を確認し、その状態に応じて治療内容や通院間隔を患者様と相談しながら決定しています。

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